No.814『LOGAN/ローガン』


18年の歴史に幕を閉じる!
ウルヴァリンの戦い、ここに完結―。



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【原題】
『LOGAN』
【製作年】
2017年
【製作国】

【本編分数】
138分
【ジャンル】
SF
【監督、製作総指揮、原案、脚本】
ジェームズ・マンゴールド
【出演】
ローガン/ウルヴァリン:ヒュー・ジャックマン
チャールズ・エグゼビア/プロフェッサーX:パトリック・スチュワート
ローラ:ダフネ・キーン
ドナルド・ピアース:ボイド・ホルブルック
キャリバン:スティーヴン・マーチャント
ガブリエラ・ロペス:エリザベス・ロドリゲス
ザンダー・ライス博士:リチャード・E・グラント



[やっぱり的・評価]
総批評=10/10
ストーリー展開・構成(★★★★★)
キャスティング・演技(★★★★★)
スタッフ製作(★★★★★)
映像クオリティ(★★★★★)
音楽面(★★★★★)
演出力(★★★★★)





≪モンタのReview!≫
~ミュータントではなく、人間として~
まずはヒュー・ジャックマンとパトリック・スチュワートに18年間ご苦労さまでしたと感謝の気持ちを述べたいです。
途中で新世代のキャスティンによる前日譚がシリーズ化されても続投し続けた2人。
それだけに役への思い入れや熱意が十二分に込められ、「X-MEN」シリーズ最高傑作と断言できるほど“感動の人間ドラマ”として昇華しました。


かつての不死身な超人ぶりが衰えたローガンと老齢となり介護が必要となったチャールズ。
栄華の時を知っているからこそ、疲れ果てた2人の衰弱な姿には、悲しみがにじみ渡る思いでした。
そこにミュータントを利用しようと企む悪しき研究所が付け入り、生死を揺るがす大きな展開が待ち受けているのです。
そして、ローガンと同じ能力を持つ少女ローラが介入することで、同時に守るべき存在も生まれるのです。


90歳にもなり、自身のテレパシーも上手く制御できず、薬をローガンに飲ませてもらうチャールズ。
かなり辛辣な顔つきのチャールズを介護するローガンは、まるで息子の様な存在として自然と見えてくるのです。
招かれた農家の自宅で食事を囲むシーンに「(チャールズが)学校で特別な子たちに何年も教えてきた」と言う会話のくだりがありましたが、その話を聞いた途端、涙が止まりませんでした。
かつて自分たちが行ってきたことを思い返し、あの時からローガンがここまで成就してきた事、それを糧として生き抜く強さがある事、色々な想いが走馬灯のように駆けめぐる味わい深いやり取りでした。
そしてローガン、チャールズにとって、“普通の人間”であることをはじめて実感できる瞬間は、あまりにも切ないものというのも深く考えさせられました。
また、守るべき存在であるローラに対して、悲しい目に遭うのではないかと思うからこそ、距離を置こうとするローガン。
最終的に彼が娘を守る“父親”としての勇ましき姿を見せてくれたのは、かっこよかったです。


「ウルヴァリン:SAMURAI」ではトーンダウン気味だったが、それでも続投し素晴らしき名画を創出したジェームズ・マンゴールドの手腕には恐れ入りました。
何よりもヒュー・ジャックマンの強さと弱さを兼ね備えた人間味溢れる演技力には、またもや虜にされました。
長きに亘り続くシリーズ物を世界観は損なわずとも、絶妙にテイストを変えて魅せたバランスが最高でありました。