No.820『世界一キライなあなたに』



愛する人を大切にしたいと感じさせる
心震う感動のラブストーリー―。



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【原題】
『ME BEFORE YOU』
【製作年】
2016年
【製作国】
米、英
【本編分数】
110分
【ジャンル】
ラブストーリー
【監督】
シーア・シェアイック
【出演】
ルー:エミリア・クラーク
ウィル:サム・クラフリン
カミーラ:ジャネット・マクティア
スティーブン:チャールズ・ダンス
ネイサン:スティーブン・ピーコック
パトリック:マシュー・ルイス
トリーナ:ジェナ・コールマン



[やっぱり的・評価]
総批評=/10
ストーリー展開・構成(★★★★☆)
キャスティング・演技(★★★☆☆)
スタッフ製作(★★★★☆)
映像クオリティ(★★★★☆)
音楽面(★★★★★)
演出力(★★★☆☆)





≪モンタのReview!≫
~深いテーマ性を掲げたラブ・ストーリー~
交通事故により四肢麻痺となった車いす生活の青年と半年間彼を介護する仕事に付いた女性が次第に惹かれ合っていくロマンティックなラブストーリー。


初対面からルーに対してイヤミな態度を取り続けるウィル。
彼は元気だった身体の状態に戻れない苦しみから、周りの人々とも心を閉ざし距離を置いていきます。
そんな彼に冷たくされ、はじめは反発しながらも献身的に支えていこうとするルー。
しかし、ルーが彼の話し相手として楽しくお話したり、様々な場所に連れて行ったりと懸命な努力を続けます。
そして二人は徐々に互いの気持ちを理解し始め、打ち解け合い固い絆を育んでいきます。


相反する男女が言い合いながらも互いを理解していく恋愛モノは多くありますが、不治の病を患った者と直接介護する者とが心を通わせていく設定は他に類をみない物語です。
しかもそこに安楽死という題材を問いかけることで、より深いテーマを掲げています。
ウィルがルーに心配をかけまいと直接伝えていないことが明るみになった時に彼女のことを想った愛のある言葉には涙が止まりませんでした。
なんとかウィルの気持ちが変わって欲しいと願いながらも、彼の決断した意思は固く、ルーを始めとした周りにいる人々が現実を受け止めた姿には、何とも言えない思いになりました。
それでもウィルがルーのことを一生懸命に考え抜いた想いに対して、いつでも彼女を見守っていく優しいエンディングはとても余韻の残るものがありました。


ただテーマとして根深いものがあるだけに、テイスト的にややコメディ色が強すぎる為、ユーモアさはもっと抑え目でもよかった気がします。
ルーのポジティブでおっちょこちょいキャラが引き出す人間模様により人情的な魅力はあったものの、パンチが強めだったので、もう少しメリハリの効いた緩急がほしかったのが惜しい所です。