中国・インドをジャッキー愛が駆けめぐる―。
さぁ、ラストはみんなでボリウッド!!

【原題】
『KUNG FU YOGA』
【製作年】
2017年
【製作国】
中国、インド
【本編分数】
107分
【ジャンル】
アクション
【監督、脚本、アクション指導】
スタンリー・トン
【出演】
ジャック:ジャッキー・チェン
アスミタ:ディシャ・パタニ
ランドル:ソーヌー・スード
ジョーンズ:アーリフ・リー
シャオグァン:レイ
ヌゥオミン:ムチミヤ
ジャングオ:エリック・ツァン
[やっぱり的・評価]
総批評=6/10
ストーリー展開・構成(★★★★☆)
キャスティング・演技(★★★☆☆)
スタッフ製作(★★★☆☆)
映像クオリティ(★★★★☆)
音楽面(★★★☆☆)
演出力(★★★★☆)
≪モンタのReview!≫
~最後のダンスを観れば、心が平和に!(笑)~
中国とインドの友好をハッピーに繋ぎ、こちらまでにこやかにさせられるジャッキー愛に満ちた一作!
物語は、ジャッキー扮する考古学の教授がインドの美女から依頼され、中国とインドの架け橋となる古代財宝を探しに挑むアドベンチャー。
「THE MYTH/神話」の続編のようなのですが、もう完全に「アジアの鷹」シリーズを想起させる古典的な冒険映画になってます。
チベットにある雪山の澄んだ氷上やドバイの煌びやかな街並み、インドの伝統的なしきたりある趣といった世界各地の特色を捉えたロケーションは絶大で高揚感があります。
しかもそこにジャッキーらを阻む追手の盗賊団との攻防戦や寺院で罠に気をつけながら謎解きを進めていく感じから、ノスタルジックに浸ってしまいました。
ジャッキーのカンフーも健在で、洞窟で氷に滑りながらもユニークに敵と闘い、さらにはインドでのバトルでは大道芸の棒で応戦するあたりは笑えます。
今回の極めつけは、ジャッキーがライオンの“ジャッキーちゃん”と暴走運転をしながら叫ぶシーン。降車後に遠目でジャッキーちゃんをあやす辺りがこれまた良いんですよね。
しかし残念だったのは、チームでぞろぞろと仲間を引き連れている割には、チームプレーを魅せるような展開がなかったこと。
チーム内で分断して行動するシーンが多く、正直ジャッキーの出演していない箇所が割と多い気もしました。
美男美女の出演者で華もありますが、ちょっと若者向けを意識した作りなのかな?と思ってしまいました。
それでも最後にボリウッドダンスで敵も関係なくみんな踊る姿を観れば、心ウキウキなんですけどね。
スタッフさんを交えたラストショットも素敵◎